注)記事の日付は太陰暦を用いております

2009年02月14日

さあて

睦月廿日 曇りのち晴れ

 前夜からの風雨が見事に通り過ぎ、つくし農園、2009年度スタート。我がホームグラウンドに、今年もプレーヤーが集い新たに息吹を注ぐ。


090214tsukushi.jpg
photo by yamaさん



 なにはともあれ、スタート。田んぼの拡張とか、畑の畝作りとか、ジャガイモとか種とか作付け計画とか小屋整備とか、ウズウズがホカホカしながらのスタート。にぎやかしく、たくましく、うわつきもせず。

 メディアから遠ざかっている小生の耳目にさえも届く、このところのメディアの「農」ブームは、嬉しくもありもどかしくもあり我関せずとも思えたり。春のざわめきが様々にうねりながら吹きぬけようとしているが、自然農の足元はどんなブームにもおびやかされずに、ただ生き物達の営みにのみ委ねられて動いていく。そんな足元に気づくことが「農」に込められたメッセージであり、それが広がるのだとしたら、ブームは願うばかりなのだ。


 今年も、さあて、これからこれから。 まずは、第一歩の歩みを終えてひと安心。
posted by 学 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 地に足つけて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月10日

風の声

睦月十六日 晴れ

 十五夜の昨日に体調を落として一日ひっそりと潜伏し、どうやら取り戻した今日。

 夏以来、久しぶりに来園していただけたKさんと、陽光と風の中で話をした。つかまえることはできない風が、時に、修練によって、語りかけてくる瞬間があることを知る。対象が何であっても、そうした原始の強さを少しでも体得できた時に手にすることができる、動物的な自由。風、雨、日、草、虫、土、鳥、獣、人、そして己、現代社会にどっぷり生きる上では残念ながらそれほど必要とされない、これらの事象へのリコンセントレーションは、皮肉にも、だが明白に、生命としての力強さを鍛えることにつながっている。そんな確信を持つことができた。
 今の世の中をのびやかに生きたいのだとしたら、ビジネスや社会で器用に立ち回るスキルなどではなく、自身の生き物としての強さを(そして弱さを)身につけるべきだ。目に見えないスピリチュアルな癒しやヒーリングではなく、目を閉じた時に見える自然の囁きにこそ刮目せよ。

 自然農はそんな強さへの道しるべにもなる。


 090208blowing.jpg

 まだまだ小生には風の声は聞こえやしない。草の声は、土の声は、ボリューム1程度は聞こえるようになってきてはいるのだろうか。どんな途中過程だとしても、ワクワクは止まることはない。
posted by 学 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 本質を考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月06日

逼迫

睦月十三日 晴れ

 このところ晴れが続き、やおら冬作業を進める。ふくらはぎが細い細いと最近言われていたこともあって、この3日間の移動は全て自転車で。決めたとたんに移動距離の大きい遠出が増えて30kmくらいは走っただろうか。冬はね、体動かすに限るよ、と自己暗示。

 さて来週末の2009年度スタートを控えて、農具の逼迫に見舞われているつくし農園。田んぼを人力で拡張するために、一輪車(手押し車)を10台ほど使いたいのだが、雑草屋の所持は1台のみ。持っててもほとんど使用しないから買い揃えるわけにもいかず、なんとかして集めたい

 おーい、持ってて貸してくれる人おらんかね。もしくは買ってくれる人♪


090206ichirinsha.jpg

ええ、これです。  

いや、これじゃなくて
posted by 学 at 23:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 地に足つけて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月04日

脱がされ

睦月十日 【立春】 晴れ

 顔を冷やす筑波颪と、背中を暖める日ざしの戦い。鍬を振るうちに、ジャンバーを一枚、帽子を一つ、と着衣が脱がされてゆく。まるっきり北風と太陽の物語のような、立春の農作業。

 2009年度のつくし農園の開園を控えて、田畑の拡張準備に追われている。詳細はつくし農園Blogに後ほどアップする予定であるが、まずは何よりも周囲の草刈りである。農園として利用させていただいている農地は、その土地も、隣の土地も基本的には耕作放棄地であるため、新しく利用しようと思ったら何はともあれまずは草刈りから始まるのだ。草刈り、検地、測量、諸々を経て、いよいよプレーヤーの方に利用してもらえる下準備が整う。開園まであと10日あまり。もうしばらくは、ごりごりと体を動かす日が続きそうだ。


090127kaikon.jpg

刈り払い機で薙ぎ倒した跡。何気に気持ちよい作業。




 【立春】…春の気たつを以て也(暦便覧)
      ★雑草屋的季節分布★ 冬:春=9:1

      冬と春の分かれる節分の翌日であり、立春は寒さがあけて春に入る日です。
      また、立春以降初めて吹く南よりの強風を春一番と呼び、
      立春の早朝禅寺では厄除けのために門に縦書きをすると、
      左右対称になる「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣があるようです
      ※読み:リッシュン
      <参考:日本文化いろは事典 & こよみのページ

posted by 学 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 地に足つけて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月25日

The Sense of Wonder

師走三十日 晴れ


 090125oomisoka.jpg



 新月の前、晦日の夕暮れを歩く。旧暦師走の大晦日にこうして歩いたのはいつ以来のことだろうか。近くのコンビニへ歩いて寄る間に陽は落ち、一ノ矢神社の横を抜けて家へ帰る。月のない夜の、この闇の深さといったら、なんというかもう、笑ってしまうほどに深い。街灯の無い野良道を歩く足元の頼りなさは、何かしら自分の生命力の弱さを突きつけられているようで、何故か逆に勇気がわいてくる。なんとなく、生きるしかないな、と。

 夕暮れに見た、大通りの枯れ木の並列。自然の造形はなぜにこんなにも人を惹きつけるのだろうか。誰に教育されたわけでもなく、目に沁みて湧き上がるセンスオブワンダー。霊的でもスピリチュアルでも超常的でもなく、自然はそんな陳腐ではなく、実態として人間を畏怖させる。全ては科学的であり、だからこそ驚きに満ち溢れている。神に祈ることと、科学的であることは対立しない。いたずらに科学を超えて神や精神世界に心を寄せることは、おそらく、自身のセンスオブワンダーを濁らせてしまうに違いない。枯れ木の影はそれが自然に創られたフラクタルであるが故に驚くべく美しさを届けるのである。そしてその驚きを楽しむ精神性を人間は持ちえたからこそ、神も仏も信じえるのだ。

 時折、自然農の在りようを伝えようとして言葉が詩的(寓話的?)に傾くことがあることがあってもどうか容赦いただきたい。科学的に正しい(scientifically correct)からこそ、詩的に言い得ることなのだから。自然農は極めて、科学的だからこそ、小生をここまで惹きつけているのだ。この、大晦日の夕暮れの、枯れ木の情景のように。 
 

 
 前日につくし農園のワークショップを終えて、どうにか今期も一区切りをつけた感が沁みてきた一日。参加していただいたプレーヤーの方々からの珠玉のインスピレーションをもらって、暗闇を抜けて睦月を迎える。人からも、自然からも、あまねし関係性から自身を照らして。
 
posted by 学 at 23:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 本質を考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月23日

黄色き

師走二十八日 晴れ

 珍しく筑波山に雲がかぶり、思いがけずずいぶんと暖かい昼、畑を歩くとその暖気に答えるように黄色き顔が一輪。枯草を掻き分けるようにむっくりと、寒気に襲われぬように低く低く。



 090123yellow.jpg


 三日前より大寒に入り、いよいよ、産みいずる季へ。



【大寒】…冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也(暦便覧)
      ★雑草屋的季節分布★ 秋:冬=1:9

     ますます極寒の辛苦にさいなまれ、寒さの絶頂期である。
     一年で最も寒い季節で、各地で一年の最低気温が記録される。
     沢は凍りついているが蕗の花が咲き始め、
     鶏が卵をかえし始め、春はもうすぐ間近に迫っている。
     ※読み:ダイカン
     <参考:【室礼】和のこよみ
 
posted by 学 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 畑の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月17日

小宇宙だ

師走二十二日 晴れ

 来週の土曜日、つくし農園として新しい試みにトライしてみる。


 平成21年1月17日の小松学の今の言葉として、自然農は小宇宙だ、と断言してみる。実在する自然そのものでもあり、向き合う人そのものでもあり、人と自然の関係性の縮図であり、そしてその意味を意義付けることができるのは自分自身でしかない、という意味で。

 自然農はノウハウではない。レジャーでもない。癒しでもなく、息抜きでもない。かといって哲学でもなく芸術でもなく、宗教でもなければ絶対真理などでもない。しかし本人しか手にすることができない「気概」を携えて足を踏み入れることができたならば、そこには間違いなく、ミクロコスモス、小宇宙が広がっているのだ。

 全てあって、何もない。決めるのは自分自身。教えてくれるのは自分自身の向き合い方しだい。田畑の小宇宙を覗き込んで、何を見つけ何を思うかなんて、誰もわからない。僕は、自然農の入り口を紹介することしかできない。今の正直な自分の断言は、それでしかない。あえて言わせていただきたい、つくし農園は小宇宙への招待状なのだ、雑草屋本舗は野菜というレンズ越しに自然農を眺める望遠鏡なのだ、と。
 
 ならば言い換えれば、自然農はノウハウでもありレジャーでもあり癒しでもあり息抜きでもあり哲学でもあり芸術でもあり宗教でもあり絶対真理でもあり何でもいいのだ。何でも。何でもいいんです。


 三年目のつくし農園を経て、少なからず僕と小宇宙を共有してくださったプレーヤーの方達と過ごす、「話す聴くワークショップ」の開催。DAN'S・TABLEさんの全面協力を得て、トライしてみる。 実に、楽しみで仕方がないんだ。
 
 
 それはまさしく、銀河鉄道999。
 

090117now.jpg
vegetables from microcosm
posted by 学 at 23:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 自然農のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月15日

贅沢

師走二十日 晴れ

 インフルエンザを鼻の先でなんとか振り払えたと思いきや風邪の初期症状が発症し、それでも大暴れさせることなく力技で追いやって復活した今日この頃。10年来の友人F谷氏が来園した。
 
 奇しくも農に関わることになった友の、新天地のビジネストークを楽しんだ後、自然農から飛躍する、宇宙物理、生命科学、生物行動学、社会心理、人間関係、農、教育、宗教哲学、エロス、地球環境、食糧生産にわたる、無限のテーマをキャッチボールして、脳みそのシェイクを味わう。こだわりとかしがらみとかおせっかいとかプライドとか、くだらないもの全部すっ飛ばして、興味シンシンに忠実な時間。

 自分が興味のあることを通して、どんな小さなことでもいいから真実へ近づいてみる。それを仕事として実践できる可能性があるだとしたら、こんなに贅沢なことはない。そのことにあらためて気づかせてくれた、今日の駄弁りディスカッション。友は、心で握手して、3人の娘を風呂に入れるのだと都内に帰っていった。いい時間、どうもごちそうさま!
posted by 学 at 23:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 友と共に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月10日

どきどき

師走十五日 晴れ時々強風

 前日の長い雨、今日は今期最後のつくし農園の集合日、明日はつくいち。月末のつくし農園ワークショップ、来月の農園来期スタート手配、畑の冬作業、籾摺り、庭仕事、あと何だ?

 準備、当日、準備、当日、次はいったい何の準備をしてるのかわからなくなってきた。これ、師走ということで、OK? 


 
 インフルエンザが身の回りでメラメラと進行中。生姜湯、100%ジュース、ヨーグルト、納豆、緑茶、湿気、マスク、総動員して振り払い中ですが、この集中がとけたら途端に罹患しそうな予感。どきどき。 
posted by 学 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然なる日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月07日

ムッチムチ

師走十二日 晴れ

 前日脱穀したプレーヤーさんから、籾摺りしたての新米のブレンド米をおすそ分けしていただいた。粳米はコシヒカリと旭竜、それにモチ米、神丹穂(赤米)、香り米、緑米と黒米の絶妙ブレンド。二合ほどのBIGプレゼントを、すぐさま土釜で炊き上げた。

 自然農三年目にして籾摺り精米機を程よく使いこなしたプレーヤーさんのブレンド米は、玄米度がいつもより高めに仕上がっており、強火で一気に炊き上げたその味はまさにムッチムチのツヤツヤ。数種の古代米の存在感も、取り除ききれなかった数%の残留籾も、この迫力味を引き立てる最高のアクセントである。


090107before.jpg

籾摺り精米直後のカラフルさ
↓↓↓

090107after.jpg

炊き立てで曇っております。


 ご飯は米、おかずも米。まじでそれだけで幸せになれるんです。ああもうこれ以上言うのやめます。七草粥?知らん。
 
posted by 学 at 23:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 食の喜び | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする