注)記事の日付は太陰暦を用いております

2009年07月15日

到来!

閏皐月廿四日 晴れ 

 うーーーん、雨が降らねえなあ!と空を見上げていたら、いつのまにか梅雨が明けていたつくば。例年より6日ほど早い、一昨日の梅雨明けである。梅雨が明けた空は、とにかく暑い暑い。夏、夏、夏の到来の、頭蓋骨のてっぺんを焼き焦がす、ジリジリの開幕。畑も、田んぼも、思ったよりも早かったジリジリの到来に少々戸惑ったように片方で悲鳴をあげながら、片方で雑草の草陰に守られて、自ずから対応していかんと必死に整えているように見える。

 週末にほぼ田植えを終わらせた田んぼも、梅雨明けの声を聞いて、情け容赦なく水位が日に日に下がってきている。それでも田に足を入れれば、草の根が、草の亡骸が水を蓄え、グッショリと足元に水が染み出てくる。自然農の田んぼは表面は干上がったように見えても、その草の下にジューシーな、スポンジのような層が陽射しに負けじと湿度を守ってくれているのだ。

 薄曇りの梅雨空からのこのところの急な炎天下に、少々ペースを崩され気味に感じていた今日、港町の我が実家より、最高の夏の土産が届いた。稲藁で焼いてたたいた美味極まるカツオに、自然農の玉葱、ミョウガ、大葉、ニンニクのスライスをもりもり乗せて、夏の到来を祝う。

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〜梅雨明けの 夕餉に光る 初鰹〜
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2009年01月07日

ムッチムチ

師走十二日 晴れ

 前日脱穀したプレーヤーさんから、籾摺りしたての新米のブレンド米をおすそ分けしていただいた。粳米はコシヒカリと旭竜、それにモチ米、神丹穂(赤米)、香り米、緑米と黒米の絶妙ブレンド。二合ほどのBIGプレゼントを、すぐさま土釜で炊き上げた。

 自然農三年目にして籾摺り精米機を程よく使いこなしたプレーヤーさんのブレンド米は、玄米度がいつもより高めに仕上がっており、強火で一気に炊き上げたその味はまさにムッチムチのツヤツヤ。数種の古代米の存在感も、取り除ききれなかった数%の残留籾も、この迫力味を引き立てる最高のアクセントである。


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籾摺り精米直後のカラフルさ
↓↓↓

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炊き立てで曇っております。


 ご飯は米、おかずも米。まじでそれだけで幸せになれるんです。ああもうこれ以上言うのやめます。七草粥?知らん。
 
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2008年12月05日

ぽっくぽく

霜月八日 曇りのち雨

 週末のつくいちで販売予定の「石焼き芋」を先日から少しずつテスト焼きしている。埃を被っていた中古の圧力鍋や煎餅が入っていた一斗缶に、ホームセンターにて数百円の丸石を敷きつめ、ストーブの上で数十分。えも言われぬポクポクの焼き芋が出来上がる。自然農イモは、ネバネバしたしつこい甘さがなく、落ち着きと清涼感がある旨味がある。人の意思で育てた甘さとはどこか違うような、軽くて深い甘さ。


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 冬、ストーブ、石焼き芋。幸せの方程式。

 
 ポイントとしては、掘りあげてから数日ほど置いておいたイモを、中火の火にかけた石の上で30分以上半密閉状態で焼いていく。ああ、それだけ。もう、ポックポクですわ。
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2008年10月05日

名月の前に

長月六日 晴れ

 一週間後は十三夜。長月九月の名月は、別名「豆名月」とも言われている。

 豆は、枝豆。インチキ百姓の自然農畑にも、ようやく、待ち焦がれていた枝豆が収穫の頃を迎えた。今年の畑は○×△、1年目の土は□☆※、他の作物はさっぱり◇◎×…、と雑音は後回しにして、まずは採れたてを味わうべし。

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 明日は「つくいち」。枝豆用、大豆用など数種類が実り始めてきたので、食べ比べて一番おいしいものを出荷することにする。yamaさんとわっせわっせ茹でて、しばし旨味にうなる。……いいもの育ってくれました。
 


 本日の献立、自然農ブレンド米ご飯、葱と豆腐の味噌汁、薬味ショウガの冷奴、そして枝豆祭り。豆腐以外は自然農の恵み。全てありがたくいただきました。
  
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日本食記:日本だけの食習慣 エダマメ
 
 …枝豆についてのウンチク、豆知識を見つけました♪
  中段には十三夜の記述もあり、なかなか為になりますね。


 …日本食紀という記事、もともとは小田原の蒲鉾メーカー「鈴廣」さんのHPから。
  季刊誌「如(ごとし)」に連載されてるコーナーでした。他の季節もなかなか乙。
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2008年05月30日

頬張りながら

卯月二十六日 曇り

 絹サヤエンドウ、スナップエンドウ、旬で食べるのが追いつかずに豆を太らせ、グリーンピースにする他なし。茹で上がって、豆を取り出す前にこいつらの顔を見ていると、口に放り込まずにはいられなくなった。


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 収穫のことだけを書いていると順調に見えるが、播き時が遅かった(11月半ば頃)ためか、もしくは地力が十分でないためか、全体の生育が昨年の5割〜8割程度になってしまっている。空豆などはチラホラと収穫できる程度で、ほぼ負け戦に近い様子。うーん、育たない。

 おいしさ爆発のグリーンピースを頬張りながら、今秋以降の播種計画を頭で練り直す夜。その前に、入梅前の種播きラッシュだけど。
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2008年01月15日

ツヤピカ

師走八日 晴れ

 今年度最後の集合日を終え、自分の米も精米することができた。収量の都合でyamaさんと一緒に籾摺り精米した「旭竜」という種類の粳米(うるちまい)。埼玉・江南町の頃からいただいて作り続けてきた種類の米。一年の、過ごした時間と想いが詰まった米は、籾摺り精米機の能力で二分搗き(玄米から二割ほど糠を削った割合)程度に精米され、玄米と白米の中間くらいの色に輝いて精米機から取り出される。

 寒さが沁みる脱穀作業と、稲木の片付けや竹垣の解体を終えた集合日のその夜、湯気が出そうな新米を、土鍋でツヤピカに炊き上げた。


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 甘すぎて、旨すぎて、そしてヨダレが止まらない芳香。滋味と美味の混在。自分で米を作る喜びは、静かで、激しく、尊い。

 なんだかんだとうまくいったりいかなかったりの自然農ではあるが、こうして少しでも食べることにつながる喜びの蓄積が、自分を底で支えてくれるのだ。
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2007年12月22日

冬至の一日

霜月十三日 【冬至】  曇りのち雨

 季節は、いよいよ冬本番を迎えた。秋の空気は晴れた日の陽気の中にのみ姿を見せるくらいとなり、冬の気がついに秋の気を凌ぐ頃である。
 ここ二週間、来客の続いた週末の農園も、今日は静かに時間が過ぎる。にわか雨の午前中には、ベランダに並べていた採種用の果菜類のたねとりを数種済ませ、雨があがった昼からは畑に出て、里芋、ヤーコンなどの掘り忘れを収穫した。夕方前、雨に備えて農具をしまい、夕暮れまで新しい畑にでて、米糠を振り撒いた。
 夕日を眺めて作業を締めたかったが、冬至の日の入りは厚い雲に遮られ、薄暗い緞帳が静かに下りてくる様に穏やかに空が暮れていった。

 夕飯。たねとりに保存しておいたカボチャが予想以上に状態がよく、それなら、と「冬至南瓜」というわけではないが甘辛く煮ることにした。一方、収穫後に冷たい場所に置き忘れてしまって黒変しはじめた薩摩芋にがっくりし、食べられる箇所だけを選んで、年の瀬にあわせてキントンを作ることに。割れ米の多い昨年の黒米を贅沢に混ぜたご飯と、今年は豊作だった里芋の味噌汁を作り、コトコト南瓜を煮、ゴシゴシ薩摩芋を裏ごしし、カラカラとゴマを炒ってごま塩を作り、二時間ほどで晩飯にありついた。


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 こんなにどっぷり作業してどっさり料理してゆっくりご飯食べるのも久しぶりだな、と雨音を聞きながら一年で一番長い夜に一息ついた。冬の雨は、底冷えを和らげてくれてありがたい。


【冬至】…日南の限りを行て日の短きの至りなれば也(暦便覧)
      一年中で最も夜の長い日。この日より日が伸び始めることから、
      古くはこの日を年の始点と考えられた。
      冬至南瓜や柚湯の慣習が残る日。
      ※読み:トウジ
      <参考:こよみのページ


冬至にかぼちゃをたべるわけ
 …ニュージーランドかぼちゃ.com というかわいいサイトを見つけました。
  冬至に「ん」のつく物を食べると縁起が良いとのこと。
  ちなみにカボチャは「なんきん」です。
  


ということは、、、「キントン」もありか??(笑)

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栗の甘露煮でも加えて、正月に食べますかな。
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2007年12月13日

メザス

霜月四日 雨のち晴れ

 この年齢になっても、初めて経験するものは数え切れないほどあるのだが、シンプルな加工食品をシンプルに作ってみるとその単純で理に適ったノウハウに素直に感動する。先週末、閉店間際に駆け込んだお気に入りのスーパーで、カタクチイワシ25尾120円の半額シール付きを買い求めた。カタクチイワシなど自分で買って食べたことなどほとんどなかったが、あまりの安さに反射的にかごに入れてしまっていた。味噌、梅干、ラッキョウ漬け、ビール、干しイモ、などなど、小生が浅く積み重ねてきた加工品リストに加わる新たな品目、「メザシ」への挑戦である。

 太平洋岸の港町で育った小生である。干物との付き合いはわりと長いほうだ。とんと忘れていたことだが、小学生の頃までの実家の裏には干物加工店が干し場を広げ、キャッチボールの暴投が家の裏に投げ込まれると、猫用の金網を潜り抜けて干し台に頭をぶつけないようにボールを取りに入ったものだった。子供心に「魚くせー」程度にしか感じてはいなかったものだが、今思い起こせばあんなに近くに加工食の現場があったのだった。高校に入る頃、干し場は消え加工場もたたまれたあとには、若い夫婦が入るような2DKのテラスアパートが建築され、干物の匂いもカラスの鳴き声も猫の徘徊もパタリとなくなってしまったことを覚えている。そしていつのまにか、干物は家の裏で干されているものではなく、スーパーや魚屋で買って食べるものに変わってしまっていたのだった。
 
 さて、家の裏に干物場があったとはいえ、干物の作り方を知っているわけではない。20尾のイワシを調理場に並べて、なにはともあれインターネットで調べつくし、メザシ作りにとりかかった。

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簡単に殴り書く。
 海水程度の塩水で簡単に鱗と血を洗い流す。
 海水の2倍ほどの塩汁に8〜10時間ほど浸す。
 フキンやペーパーで水分を取り、竹串などに目玉を刺して数尾並べる。
 軒下など直射日光が当たらせ過ぎないように干す。
 夜は取り込み、数日干せば出来上がり。
 一日干しでも美味しく食べられる。


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 好みではあるが、頭もワタも、丸ごと焼いて、自然農の大根おろしと共に飯をかきこむ。出来れば炭火。ガスレンジで焼いても負けずに美味。手作り、天日干しのメザシがこんなにウマイとは、満足。

 イワシは丸ごと塩汁に漬けるのが良しとされるので、その塩汁を捨てるのがもったいないのだが、アジやサンマなど大きな魚であれば開いて塩振りして干して良いとある。冬は干物に向いているとされる。カタクチイワシを制した今、次は何を目刺してみよう。しばらくは、スーパーの半額値札から目が離せそうにない。

 ちなみに上記の塩汁を何十年(一説には400年以上とも言われる)繰り返し使われて発酵した液につけ、加工されたものが、かの干物の王様「クサヤ」であることを知った。残念であるが、今のところ、小生にクサヤを作る勇気はないが。


干物の作り方・・・伊豆は伊東の島源商店のHPより

 このたびは「イワシの丸干し−朝の食卓に2、3本いかが?」を参照
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2007年11月25日

まどろみの先

神無月十六日 晴れ


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 「慣行農、有機農、自然農のカブ、五感をつかって味の違いを感じとってみてください。」そんな粋な企画に出迎えられつつ、まどろみカフェの夕べを楽しんだ。提供した野菜の量は限られたため限定十数食の自然農プレートとのことだったが、小生がまだつくばを発つ前に、カフェからは「開店二時間で完売」というメールが届く。嬉しいやら申し訳ないやらである。朝いちでお願いされていた里芋の追加注文分も持参して上京するはずだったのに、気も漫ろでTXに乗り込んだ結果、車の中に忘れてくるという失敗も犯して、期待の里芋コロッケは食べられないなあなどと腹の虫を鳴らしながら、メッキリ冷えた空気に包まれた中野駅に降りた。


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 初めて訪れる「まどろみカフェ」は、賑やかな駅前の喧騒から逃げるように線路沿いを歩いた先に、ぼんやりとたたずんでいた。無機質なアパート群と時折見える庭木に囲まれた通りにふらりと顔を出す看板には一房の稲穂がライトに照らされて、こちらを手招きをしている。誘われるようにして門を入ると、靴が並んだ昔風の縁側に出迎えられ、その大き目のガラス戸の奥には紛れもなく暖かい室温が待ち構えてくれていた。暖かさの中に知ってる顔がちらりほらり。つくし農園のプレーヤーや、大学時代の友人らがいて、のんびりとしたカフェの空気がますます和やかになっていく。
 メールでは完売とのことであったがそこは予約客、なんとかプレートを食べられそうでひと安心。その一方で、普段自然農の野菜に触れることの少ないお客さんに食べてもらえる機会を自分が奪うのはいったいどうなんだとも思ってみる。一瞬。しかしキッチンの奥から漂う優しい調理の香りに鼻腔が占領され、その瞬間に頭が空腹に占領されることになった。小さめの調理場の中では、プレーヤーのyさんがこまごまと手を動かしてガスレンジと格闘していた。さて、飯だ。

 本日頂いたメニューは覚えている限りではこちらのとおり。

 ・カブのおひたし(テイスティングテスト)
 ・里芋コロッケ
 ・キクイモのキンピラ
 ・有機野菜のサラダ
 ・自然農ブレンド米
 ・サツマイモの茶巾+豆乳アイスなどのデザート

 シンプルで、素材を活かすことに意識された優しい味付け。「ウマイ」という表現より、「おいしい」という言葉のほうがふさわしい。そして何より、口に入れるのが「嬉しい」。メニューとして提供してもらった我が子の晴れ姿は、いつもの手料理とはひとあじ違い、よそ行きの顔をして澄ましているようなそんな別の魅力があった。こうした喜びはなかなか代えがたいものでもあるなあ、とシンプルに胸が充足していく心地。次回がいつかは決まっていないが、出来うる限りつなげて行きたいと思う。自然農で育った野菜の味を知ってもらうこと、それは今自分が思っている以上に意味があることなのかもしれない。



 いつの日かつくばでも。できたら、だな。
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2007年08月06日

土用干し

水無月二十四日 晴れ

 7月20日から明日の立秋まで、夏の土用となり、巷ではウナギの匂いが香ばしく立ち込める頃となる。梅雨が明けるこの時期は、暑さも極みに向かい恐ろしいほどの晴天がひとしきり続く季節でもある。とてもじゃないが昼間に農作業など出来やしない百姓は、この晴天を利用した加工食などの作業をしてきた。

 梅雨入り前の青梅が出回る頃から漬けはじめた梅が甕の中でシソに染まる頃、梅雨明けの晴れ空の続く数日間に「土用干し」を行なうのだ。

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 曰く、「土用の晴天の日、三日三晩干す。梅を一つずつザルに広げて干す。夜もそのまま干す。梅酢、しそは甕に入れたまま、ビニールをかけて太陽にあてる。三日干したら、午後三時頃、干した梅を甕の中に入れるとジューと音がして赤く染まる。土用干しをした梅はやわらかくて、種ばなれがよく、おいしい。(保存食と常備菜 島田昌子著 葦書房)」


 太陽にさらして数十分、様子を見に行くと、塩漬けした結晶が梅の実の肌にうっすらと薄白く浮かんでいた。天気予報では、これから三日間は雨のマークの気配なし。初めての梅干作りも、なかなか順調です。

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 ついでに二月に仕込んだ味噌の天地返しも行ないました。しゃもじについた味噌は皿に取り、キュウリですくって昼飯に。ほとんど完成している味噌だったが、もう少し寝かせて熟成させてみる。

最近、食べ物ネタばかりでスミマセン。
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2007年08月04日

肉厚

水無月二十二日 晴れ

 自然農の畑でもズンズンと育つズッキーニが「雑草屋」の野菜売り場を占領するのは嬉しいのだが、ナカナカドウシテ、売れてくれない。デカイきゅうり、変わったヘチマ、などとあだ名されてひっそりとたたずみながら、籠に残されて日が暮れてゆく。しぜんと食卓はズッキーニ一色に染まる。美味い食べ方を親友に教えてもらいながら、今宵もまた腹の中に消えてゆく。


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 オリーブオイルを塗っては焼き塗っては焼いた、絶品の網焼きズッキーニ。ジャガイモも添えて。そして余ったナスやらカブやらグリーントマトやらと山盛りのズッキーニを炒め煮したタイカレー。肉厚のズッキーニが、大量の汗と共に体を冷やしてくれる気がするような、そんな夕食のメニュー。

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2007年07月27日

Greens

水無月十四日 晴れ

 先日の水門のコツがつかめだして、田んぼの水入れが好調です。各地でこの夏一番の暑さを記録したという今日は田んぼの水も沸騰寸前、日中水面に手を入れると、ザリガニは大丈夫なのか、と心配なほどに温まっている。

 野菜の売れ行きは超低空飛行。それでもピクニックさんにランチを買いにきたお客さんが、「Blog読んでますよ〜。」と、特大ズッキーニを気前良く買ってもらえるひと時に、この一歩はマチガイではないはずだと胸に刻みこむ。

 さて、ほとほと暑かった今日の晩飯は、売れ残りの野菜オンパレード♪ 献立は、地這きゅうりの酢の物に、茹でジャガイモ&インゲンの豆腐マヨネーズサラダ、ズッキーニ&長ネギ&インゲンのグリーンソースパスタ、そして極めつけは、仕込が完了した自家製ビール!!!! 緑一色の夕餉に、琥珀色の麦酒。ああ、野菜売れなくてもこんな夜ならヨクナイ? 

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さて、明日も朝から畑です。
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2006年12月19日

ドシリもち

神無月二十九日 曇り

 家の中にいても体の芯まで冷えてくる。週末の土日、楽しく賑やかに今年最後の農園の集合日を迎えた。大勢が集まって脱穀作業にトライ。日曜日には近所の農園カフェ「ピクニック」さんの「餅つき大会」との合同企画。もちつきの隣で昔ながらの脱穀作業を行い、ちょっとしたイベントとなってお客さんにも喜んでもらえた様子。

 昨年のモチ米を籾のまま保存しておき、先日籾すりをしたものを「餅つき大会」へ。自然農の玄米モチ(さらに黒米、緑米入り)ということで耳目を集めることもさながら、実に奥深い美味しさにつきあがり、好評のうちに完売となった。小生も、自分の育てたモチ米を餅として食べたのは初めて。本当に、旨いんだよこれ。


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 1年保存していても旨さが衰えぬ籾保存の強さ、玄米モチの歯ごたえと風味、黒米の彩り、ドシリとした存在感。
 

 脱穀、籾すりが半分ほど終わった喜びもさることながら、この味覚の喜びは他に例えようがない。
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2006年11月30日

ゆるりと

神無月十日 晴れ

 玄米を炒って土鍋でお粥に。丸二日の食欲不振から明けての、玄米粥が体に染み入る。

 熱がひいても胃袋が重くなんとかしたいと思ってみても、大の医者嫌いの小生が病院に行くはずもなく。頼りにするのは『自然療法(東城百合子著 / あなたと健康社)』の中の慈愛と実践にあふれた言葉となる。書の裏書によれば、著者は戦後まもなく肺結核を患い、玄米自然食によって自らの病気を克服し、以来自然食を主とした健康運動に力をそそいできたという方。「家庭でできる」「誰でもできる食事と手当法」とうたわれているものの、質素な野菜や玄米ほど手に入りにくい現代、小生もなかなか実行に移せずにいた。自然農を生活のそばに置いて四年目、気がつくと粗食が身近にある暮らしとなり、改めてページを開いてみる。


<薬用にもなる治病食の作り方>から「玄米スープ」の項を引用させていただく。

●玄米スープ
  玄米を洗ってかわかし、きつね色に炒り、一合に七合の水を入れおかゆに炊きます。
  炒りますと消化吸収がよいので、病人には炒ってからおかゆに炊く事は大切な事です。
  炒ってあるのですぐ柔らかくなります。(中略)
  弱って食欲のない病人、熱のある時、吐気の時には一番よいたべものです。
  死にかけた病人でも吸収するすばらしいたべものです。離乳食にも最適です。
  うすい塩味でいただきます。



 しょうが汁など液物以外はうけつけなかった胃が、素直に優しく玄米粥を喜んでいるのがわかる。梅干、深漬けの大根で少々の塩味を補給して、今日はそれでよしとする。復調の兆し、ゆるりと。


東城百合子氏、『自然療法』の概要 について
 
 こちらで本も購入できるようです。また自然食のお店などにも置いてあることがあります。

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先週末のつくし農園の様子はこちらからどうぞ
 ⇒土曜日の様子
 ⇒日曜日の様子
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2006年11月10日

それはそれで

長月二十日 晴れ

 体が本調子ではなく農作業に出かけるのが少しつらい時、そんな時は家の中の仕事にかかる。 

 にわか自家製のワイン、発酵(アルコール発酵)がひと段落し、いよいよ熟成期へ。果実分をざると布巾で漉して瓶詰めし、マロ・ラティック醗酵を待つ。舐めても酸っぱいだけの液体が、果たして見事に熟してくれる、とのこと。極秘プロジェクトは静かに進むのである。

 さて次。先日田んぼの隣の爺様からいただいた白菜と大根が食べきられずに、漬物でも漬けてみることにした。どちらも半日、天日干しして、なんやかかんやらやって漬けもの壷へ放り込む。これもまともに試みるのは初めて。食いきれないほど漬けたので、そのうち食べに来てみてくだされ。

 夜。体を気にして質素に。掘り出した後に陰干ししていたサツマイモと里芋の泥を払って、蒸す。それだけ。黒米ご飯と蒸し芋と、ゴボウの炒め物。うまい。 本日はノンアルコールにて、養生養生。

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竹ざるで蒸かしてみました。



 家にいると、それはそれでやることだらけなのだよね。


※マンズワイン:ワインのできるまで
 ワイン作りを文字で知る事ができる。こうして見ると、ワイナリーも手作りもすることは同じなのだと実感する。
 
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2006年11月06日

うまい理由

長月十六日 晴れのち曇り

 一日、畑に出て麦類の種まきに費やした。畝の枯れ草を筋上に刈り分けて土を出し、表土を除け、整えて籾を落とす。土を軽くかぶせて手で抑え、刈った草をかければそれでおしまい。それでも十畝(うね)以上こしらえると右腕が張ってくる。
 種まきに飽きたら、畑の周囲の荒れた藪に鎌を入れて体裁を整える。草の勢いは既になく、枯れるのを待つか、刈り取るかの違いなのだが、見通しが良くなると気分がすっきりするのは人の性であろうか。

 曇り空の11月では、4時半にもなると薄暗さが厚みを増し、5時には手元が覚束ないほど明るさを落とす。予定の畝の分だけ小麦を蒔き終えて、家路に着く前に間引き菜をさっと摘んで畑を後にした。

 夕食、育ちすぎたフダン草を炒めたチャーハンと、間引き大根と間引き小松菜の味噌汁をいただく。ざっざと作って食べながら、当たり前のように間引き菜で料理していることに少し驚いた。3年前に初めて自然農に向き合った京都では大根の芽すら育てられず、昨年までの熊谷でも、間引くほどの菜っ葉は育たなかった。なんとも味噌汁がうまいわけだ。


 感傷にひたるのはこれくらいにして。明日も麦蒔きと稲刈り。お客様も迎えなくては。

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2005年12月19日

食べること

霜月十八日  寒い…(天気じゃないか)

 「農」、というのはどうしても「食べる」という行為へと最終的に繋がるため、どうしても食品への関心が日常的になるもの。とはいえ、小生は特にベジタリアンでもなければマクロビオティストでもなければスローフーダーでもなければ野菜ソムリエでもない。オーガニック野菜の範疇に入る農作物を自作してはいるが、スーパーに行けば特売野菜も買うし、添加物たっぷりのスナック菓子も好物である。今後、商売として「自然食」のようなコンセプトを目指したいとは思っているが、日常生活はまた別の話でもある。

 自然農的リンクにもあるyoyoさんのBlogで、オーガニックな鮨屋さんがあるという記事を読み、そのこだわりの潔さに小気味良さをおぼえたと同時に、改めて自分の認識の甘さを痛感することになった。「あああぁ、そうだよね。そりゃあ今の日本の食物産業(特に生産、加工、外食において)でモノホン自然の恵みをいただける筈はないよね。」と。

 すでに世の中が、添加物、科学薬品、工業的食品に依存することなく成り立たなくなりつつある現状にあって、それらを体内に取り込むことを否定することは、「個人的に」不可能である。現代の便利さという果実の背後には、天然自然の恵みだけで生きることは許されないという十字架を背負わされていることを胸に刻むべきだ。世の中のほとんどが「経済性」を最高位の判断軸にして動いていこうとしてる中で、食の安全のみをその軸から外して考えようと言っても無理がある。政治さえも経済性を最重要課題のように捉え、「住」の安全が経済性によって損なわれたのが強度偽装問題だとすれば、米国産牛肉輸入問題や残留農薬野菜問題、食糧自給率や農家離れ、さらにはアトピー、アレルギー問題にいたるまで、「食」の安全は経済性という現代の神話によって蝕まれている。いくら「個人的に」避けようとしても。

 一方、そんな時代にあって「オーガニック」「天然もの」「トレーサビリティ」などの反発軸が表面的に紙面を賑わせているのも事実。「自然農」など、はたから見れば、そんな反発軸の最右翼に位置する概念であろう。小生は、結構、毒は好きです。化学薬品も添加物も農薬も、それを摂取せずには生活し得ない環境でもあるし。ただ、自分で「選ぶ」ことができるなら、そして可能な限り自分で「創る」ことができるなら、体と気持ちに心地よい食べ物を食って生きていきたいと思う今日この頃なんです。皆様も、少しずつ「選んで」みてはいかがでしょうか。

 最後に付け加えるなら、小生には、科学的に添加物etcが人間の体にとって真に害であるかどうかはわからない。ただ、そういう手間を加えないとうまく回らないような世の中は結果的に(鉱物資源や自然環境の点などからも)高コストのように思われ、自分にとって心地よくないだけなのだろう。あーシンプルに生きたい。


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 〜自然農里芋のセイロ蒸し〜  ……シンプル過ぎ!? (写真提供T氏)



※yoyoさんの記事は↓こちらから↓
  ◎オーガニック鮨を囲むセミナー についての記事
  ◎オーガニックな鮨屋さん 大内 についての記事

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2005年10月18日

土焼き芋

長月十六日 雨のち曇り

 驚くほど、夜の寒さがはっきりと訪れてきている。長袖一枚では肩がすくんでしまう空気に、暖かいものが恋しくなってきた。そこで、最近ようやく購入した炊飯用土鍋を応用して焼き芋を作ってみた。先週掘り起こしたサツマイモを新聞紙でくるんで寝かせておき、いざ試食試食。

 昨年は蒸して食べて満足していたのだが、どうしてもあの石焼の香ばしさが懐かしくなり、いつか聞いたことのあった土鍋での焼き芋を慣行した。

 作り方はいたって簡単。土鍋にアルミ(小生は陶器の皿で代用)を敷いて、蓋をして強火で30分、あとは好みで蒸らして完成。

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 文句なし。遠赤外線で焼くことにより、表面の適度な黒焦げと、水気が程よく飛ばされたホクホク感が生み出される。そしてなにより自然農で育ったイモの甘味と自己満足の極み。しばらくは、やみつきの予感。


炊飯用土鍋「萬古焼(ばんこ焼)」:小生のオススメの土鍋 

 …敬意を表して販売元、製造元を紹介させていただきます。 
   販売元 <株式会社 スズ木>
   製造元 <株式会社 利行>

 …東急ハンズ、LOFTなどで購入できます。検索すれば通販購入も可能。

 …萬古焼ついてはこちら:三重県四日市市の伝統工芸品
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2005年10月15日

ひとり豆名月

長月十三日 曇りのち雨夜 

 大学の友が訪ね来て、畑の豆をもぎ取りて、友は彼女と行き去りて、「豆名月」を一人楽しむ。  

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 本日、「後(のち)の月」の十三夜。片月見は忌み嫌われるというが、雨空ではやむを得まい。花より団子で楽しむのが吉。

 で、団子の話。今年はだだちゃ豆が見事にうまい。うまいうまいと採りすぎてしまわずに、来年の豊作を夢見て「種」の確保に多くを残すことにする。自然農で育てた種は、翌年に強さが際立つ。昨年はだだちゃ豆は食わずに「種」にし、今年のうまさに到達した。来年は、ニンマリのだだちゃ祭りといきたいところ。皮算用なくして自然農の喜びは半減なのである。



十三夜について室礼歳時記より

  …訪れるたびに、その美しさに溜め息がもれるHP。
   文章の暖かみ、写真の佇まい、日本の美とはこの趣なのか。
   何かを忘れかけたときに、ふと訪れたくなる。
   もちろん、インチキ百姓には高い敷居ではあるが。
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2005年06月30日

朝カレー

皐月二十四日 雨/朝

 朝5時に起きるのが最近身についてきた。梅雨が少し戻ってきてくれたのだろうか、久しぶりの雨音が窓の向こうに聞こえていた。早起きして畑に出られないと、ずいぶん手持ちぶさたになる。昨日睡眠時間をたっぷり取れたせいだろうか、朝からやけに食欲がある。キッチン周りをキョロキョロして、タイカレーを作ることにした。野菜を適当に炒めて、ペーストを入れて、20分で完成。窓を開放し、梅雨空を見上げながら、カルピスと共に腹にかきこむ。湿気に合うよね、タイカレーは。今日は朝から調子が良さそうだ。

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