ビョウビョウギシギシと夜じゅう吹き荒れた豪雨が走りぬけた朝をしばらく待機し、時折の眩しい残夏の陽射しと暴風がミックスジュースのごとく混ざり合った昼。幾ばくかのワクワクと少々の心配を胸に田畑に歩いた。まるで印象派の名画のごとき、黒雲が駆ける空、湿気に映える筑波山、風に撫でられる秋野原に囲まれた中、前夜の緊迫感にも勝るとも劣らぬ台風一過の寂寥感がなんとも心地良い。
農園には特段の被害はなし。田んぼでは、なみなみに溢れた雨水と千切れたキラキラテープと突っ伏した案山子を確認。畑では、背丈を伸ばしていた緑肥用のネマコロリが、筑波山に向かって最敬礼を尽くしていた。

昨晩来の南風を偲びつつ、倒れそうで倒れない、植物の意地を垣間見た気がした。この敬礼を眺め降ろし賜う筑波山の山神様、今年の筑波颪を少し手加減してくれると嬉しいのですが。
【寒露】…陰寒の気に合って、露むすび凝らんとすれば也(暦便覧)
★雑草屋的季節分布★ 夏:秋=3:7
寒露とは、晩夏から初秋にかけて野草に宿る冷たい露のこと。
五穀の収穫もたけなわで、農家では再び、ことのほか繁忙を極める。
山野には晩秋の色彩が色濃く、はぜの木の紅葉が美しい。
朝晩は肌にそぞろ寒気を感じ始めるようになる。
雁などの冬鳥が渡って来、菊が咲き始め、こおろぎが鳴きやむ。
※読み:カンロ
<参考:【室礼】和のこよみ & こよみのページ>



























