注)記事の日付は太陰暦を用いております

2009年05月13日

ありかも

卯月十九日 晴れ時々曇り

 つくいちの定例会議に出席して散会後、コーヒーファクトリーさんの軒先を(勝手に)お借りして(勝手に)月夜出店してしまった。夕方に収穫したエンドウやソラマメを木箱に乗せ、開店時間5分。お客さんはつくいちメンバーの皆さん。

 自家用の軽バンに木箱一つ積んで、その日採れた分を量り売り。売れ残りは自宅で焼きソラマメでぱくり。これって、ありかもね。以前に友人と話していた妄想を、思いがけずゲリラ実行してみたら、予想以上に楽しくてニヤリ。本舗のBlogで売るのもナカナカ手探り感のなか、これはこれでありかもね。人生には、小難しい話も必要で、それと同じくらい、適当な小気味よさも必要ですな。


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 さて明日もひいこらと種を播こう。
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2009年05月11日

そろそろ

卯月十七日 晴れ

 エンドウ豆、苺、空豆。旬の野菜たちが、よほど食べてもらいたいのか、どんどん収穫期を迎え始めた。未熟ながら直売所の準備がままならないので、なんとかBlog上で貰い手を募集している。なんでこんなに美味いのかねしかし。


 自然農2年目の畑ながらも、野菜も草も、自ずから然らしむるように育ち、実り、足跡を残しながら生きている。売れなければ全部自分で食べればよいし、来年の種として残してもよいし、畑にそのまま帰してあげてもよいし。経済学的に無駄だって? 無駄なものかよ。こいつらは何もない土の間で、自分で光合成して養分蓄えて、雨水を吸い上げて時々虫に食べられてあげて根っこにも微生物を住まわせてあげて、そのうえ人間にも食い扶持を分けてくれてるのだ。すごいねしかし、植物さんは。

 まあとにかく直売所、いよいよそろそろ、建てねえと。



 しかしなんだ、ビールのあてに自然農の苺ってのは、ちょっともったいないかしら。ヒック。
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2009年02月14日

さあて

睦月廿日 曇りのち晴れ

 前夜からの風雨が見事に通り過ぎ、つくし農園、2009年度スタート。我がホームグラウンドに、今年もプレーヤーが集い新たに息吹を注ぐ。


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photo by yamaさん



 なにはともあれ、スタート。田んぼの拡張とか、畑の畝作りとか、ジャガイモとか種とか作付け計画とか小屋整備とか、ウズウズがホカホカしながらのスタート。にぎやかしく、たくましく、うわつきもせず。

 メディアから遠ざかっている小生の耳目にさえも届く、このところのメディアの「農」ブームは、嬉しくもありもどかしくもあり我関せずとも思えたり。春のざわめきが様々にうねりながら吹きぬけようとしているが、自然農の足元はどんなブームにもおびやかされずに、ただ生き物達の営みにのみ委ねられて動いていく。そんな足元に気づくことが「農」に込められたメッセージであり、それが広がるのだとしたら、ブームは願うばかりなのだ。


 今年も、さあて、これからこれから。 まずは、第一歩の歩みを終えてひと安心。
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2009年02月06日

逼迫

睦月十三日 晴れ

 このところ晴れが続き、やおら冬作業を進める。ふくらはぎが細い細いと最近言われていたこともあって、この3日間の移動は全て自転車で。決めたとたんに移動距離の大きい遠出が増えて30kmくらいは走っただろうか。冬はね、体動かすに限るよ、と自己暗示。

 さて来週末の2009年度スタートを控えて、農具の逼迫に見舞われているつくし農園。田んぼを人力で拡張するために、一輪車(手押し車)を10台ほど使いたいのだが、雑草屋の所持は1台のみ。持っててもほとんど使用しないから買い揃えるわけにもいかず、なんとかして集めたい

 おーい、持ってて貸してくれる人おらんかね。もしくは買ってくれる人♪


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ええ、これです。  

いや、これじゃなくて
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2009年02月04日

脱がされ

睦月十日 【立春】 晴れ

 顔を冷やす筑波颪と、背中を暖める日ざしの戦い。鍬を振るうちに、ジャンバーを一枚、帽子を一つ、と着衣が脱がされてゆく。まるっきり北風と太陽の物語のような、立春の農作業。

 2009年度のつくし農園の開園を控えて、田畑の拡張準備に追われている。詳細はつくし農園Blogに後ほどアップする予定であるが、まずは何よりも周囲の草刈りである。農園として利用させていただいている農地は、その土地も、隣の土地も基本的には耕作放棄地であるため、新しく利用しようと思ったら何はともあれまずは草刈りから始まるのだ。草刈り、検地、測量、諸々を経て、いよいよプレーヤーの方に利用してもらえる下準備が整う。開園まであと10日あまり。もうしばらくは、ごりごりと体を動かす日が続きそうだ。


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刈り払い機で薙ぎ倒した跡。何気に気持ちよい作業。




 【立春】…春の気たつを以て也(暦便覧)
      ★雑草屋的季節分布★ 冬:春=9:1

      冬と春の分かれる節分の翌日であり、立春は寒さがあけて春に入る日です。
      また、立春以降初めて吹く南よりの強風を春一番と呼び、
      立春の早朝禅寺では厄除けのために門に縦書きをすると、
      左右対称になる「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣があるようです
      ※読み:リッシュン
      <参考:日本文化いろは事典 & こよみのページ

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2008年12月08日

では乾杯

霜月十一日 曇り

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 日曜日のつくいちを終えて翌日。つくいちメンバーの、はじめての懇親会。乾杯の挨拶が「では乾杯♪」で、締めの挨拶が「来月も頑張りましょう!」。それだけ。それが今のつくいちの、象徴のように思えて、ちょっとワクワクした。

 イベントではなく、毎月の市場として根づいていきたい、という何となくの共有認識。「いいことやってる」ための確認場所でもなく、「いいことやりたい」ための表現場所でもなく、「いいこと一緒にやりませんか」というつながり場所でもなく、「わたしたちがここにいる」ための自己満足の場所でもなく。出店者のそれぞれの日々の中の、月に一度の出張所としての場所。こんな市場があったらいいよなと思った人がいて、その思いに相乗りする人がいて、各々の「こだわり」の一点は譲らずに、価値観を共有できる場所として生まれた定期市。

 でもそれは雑草屋の小松が一人で思っている「つくいち」でもある。こうして考えを表に出してみて、違和感を感じたりするだろうし、別の考えも出てくるのかもしない。いち出店者として、つくいちに抱いてるイメージを少しだけ書いてみたかった。決して「つくいち」全体がひとつの考えをもっているわけではない。「背景までおいしい」という曖昧にも思えるテーマに対して、誤解を恐れずに言えば本気で真剣に受け答えられるお店や生産者が集まる市場でありたい。そんな人たちが集まっているし、増えていってほしい、と思っている。そんなワクワク感が好きなんだと思う。
 
 選んだ商品の袋詰めの最中に「友達待ってるから早くして」と言ってしまうお客さんに対して、「どうして待てないんだろう?」と違和感をおぼえたりすること。何も買わずに挨拶もそこそこに写真だけ撮影してテントを離れていく来訪者に対して、それは失礼でしょ?と違和感をおぼえたりすること。お店にも客を選ぶ気持ちがあるということを、もしかしたら忘れてる人が多いのではないか、と思わされることを見聞きする今日この頃。「お客様は神様」という半分デタラメな信仰に対して違和感をもって、信念を持って商品とお客さんに向き合う出店者が集まった市場。と、いち参加者として思う「つくいち」。


 参加しているメンバーの、それぞれの思いや気合いは、月に一度の出張所で表されるのではなく、それ以外の29日/一ヶ月にこそある。だから、乾杯の挨拶も、締めの挨拶も、象徴的に思えたのだと感じている。また来月、中央公園で、よろしく。「つくいち」はそんなテイストなような気がした、単なるいち出店者の、懇親会の後の、酩酊しながらのつぶやき。
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2008年11月21日

宣伝

神無月二十四日 晴れ

茨城放送 1458kHz
サンシャイン・カフェ Siesta の番組内にて
「つくいち」についての放送が予定されています。
11月25日 15:20〜15:30 の放送です。

とりいそぎー。


追伸:取材の様子はこんな様子でベッカライブロートツァイトの店内で行われました。声で届けるというのはやはり難しいものです。

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放送当日は結局聴けず。つくいち当日にもアナウンサーの方が遊びに来ていただけるようです。次回の放送もあるかもしれませんね。
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2008年10月31日

嫁ぎ先

神無月三日 曇り



 日曜日はつくいち。月に一度、第一日曜日、つくばの朝市、そんなキーワードが少しずつ根づきつつあるような、今回で4回目の開催。今回は、自然農の野菜を3店舗でメニューに取り入れていただくことになった。嫁ぎ先はご覧のとおり。

 枝豆 ⇒ ベッカライ・ブロートツァイト 【枝豆パン】
 
 枝豆 ⇒ りっつん 【つくいち中華丼】
 
 柿  ⇒ ナチュカフェ 【柿のスイーツ】
 

 それぞれのお店で、別の出店生産者の方の野菜を使ってのメニューも増えてきているようだ。

 畑で育ったものをただ売るだけでなく、こうした繋がりの中でより美味しく加工されて来場者のもとへ届いていくのもまた、つくいちならではの楽しみのひとつ。 
 百姓にとってはよくあることなんだろうけど、インチキ百姓にとって、育てたものが、プロの手で調理されてまた野菜たちの別の姿として目にすることが、とても新鮮で嬉しい。

 明日は収穫で忙しくなりそうだ。いましばらくはもう少し胸を張ってこのつながりを続けられるように、種播きと畑の面倒に時間を掛けるしかないのである。
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2008年10月30日

それぞれの一日

長月三十日 晴れ 
 
 2日過ぎた今も、振り返る手がかりも、表現する言葉も、的確なものが見つからない。10月26日に友人が主宰するDan's tableにて行った初めてのワークショップ。6年近く自分なりに続けてきた自然農を、農園とは違った場所で、農作業とは違った時間で、いったいどんな一日を届けられたのか。
 心に湧き出た言葉を口に紡ぎ、ゆっくりとその言葉に耳を傾ける。「自然農」に、実際に触れ、見て、聞いて、話して、自分の中の「何か」に少しずつ響いていく。そんな一日を思い描いて。

 曇天の朝、霧雨の午前、自然農野菜のランチ、薄明るさが戻った午後、そしてつるべ落としの夕暮れ。具体的な言葉として、何かが残った日ではないかもしれない。それでも、ワークショップの終わりの皆さんの表情が穏やかで、もしくは何かが内包されたような高揚感も見え隠れして、誰かしらのどこか隣に、自然農がちょっとだけ根付いてくれたような気持ちになれた。今は、それだけでいいのかもしれない、いやそれ以外には、できることなどないのかもしれない。
  

 参加者それぞれに灯った、その日一日の時間、空間、言葉。「終わった今、みなさんそれぞれが感じ得たことが真実です」というDanさんの言葉こそが、シンプルで、当たり前の本質なのだということ。 この後の暮らしの中で、ワークショップの一日がどんな意味を持つのかは、まるごとすべて、皆それぞれにお任せするしかないのだということ。

 自ずから然らしむる。自然に任せて。己の内にある、心の起こりに耳を傾けるごとく。
 


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 神送りの今日の西の空。明日からの神無月を想う。百姓は己の田畑に戻り、また雑草たちと向き合うのみ。



〜Big thanks to Dan & saya〜
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2008年09月10日

第ニ回つくいち終了

葉月十日 晴れ

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 先週日曜、先々月にスタートした「つくいち」の第二回が開催された。前日の深夜まで、出荷仲間のyamaさんと、どうしようかと頭を悩ませて酒量が増えたが、当日の朝に畑を漁りまわってなんとか開店休業状態はまぬがれての出店となった。

 つくいちの反響は、思った以上に好評のようで、今回も9時の市開きの前になかなかの客入り。飲食系の屋台は昼前までに売り切れが定番になりつつあり、農家、食品の出店者の屋台の前も、店主と会話を楽しむお客さんの姿にあふれていた。

 つくいちは、来月の開催でひと区切り。テスト開催期間を経て、11月から、再度仕切り直しとなる。懸案事項も少なくない。「背景の見える」「安心・安全・こだわり」を持つお店や生産者が、無理のないペースで増えていくことも望まれるし、中央公園の利用についても継続使用できるかどうか、役所に許可をもらわなければならない。

 「つくいち」が、つくばの人たちにとって有意義な取り組みであるイベントとして認知してもらえることで、継続使用などへの理解にも繋がってくるのだとしたら、どんな方法があるだろうか。もしつくいちに参加された方で、つくいちの取り組みを応援してくださる方がいましたら、当Blogや、随意の出店者の方へでも構いませんので、是非とも感想やお声をお寄せください。その一言が、つくいちを支える大きな声援になるはずです。

 今日はまじめになってしまいました。


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 それにしても、自然農、畑移動の1年目は、収穫厳しいなーー!!!(笑)。お店に立ち寄ってくださった皆さん、懲りずにまた遊びに来てくださいませ♪
 
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2008年07月20日

お手紙します

水無月十八日 晴れ

秋野先生へ

 先生、…(続きはこちらから)
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2008年06月24日

つくいち開催

皐月二十一日 晴れ

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 7月6日日曜日、つくば市中央公園にて「つくいち」が開催されます。

 「つくいち」とは、『背景まで美味しいつくばのマーケット』を毎月開催することを目的に、つくば市近郊の、安心・安全・こだわり・手作りなどを合言葉としたお店があつまった美味しい市場です。

 われわれも、「雑草屋」として自然農野菜を販売することになりました。ご一緒のお店も、背景が見える素敵なお店ばかり♪ 7月6日はつくば中央公園へ集合!

 

日時:2008年7月6日(日) 朝9時〜昼2時
場所:つくば市中央公園(TXつくば駅南側)
出店:nachu cafe
    …手作りハム、ブルーベリーマフィン、スコーン、焼き菓子
   :季節のお野菜 浅野与五右衛門
    …有機野菜、味噌、梅干
   :穀菜レストランとナチュラル雑貨 りっつん
    …野菜カレー、玄米おにぎり、ベジタリアンバーガー、ピクルス・ぬか漬け、ジャム、ヘンプオイル
   :安心とおいしさを求めて・・・稲本豆腐店
    …豆腐、油揚げ、厚揚げ
   :自家焙煎 コーヒーファクトリー
    …水出しコーヒー、有機コーヒー&豆販売4種、焼き菓子数種
   :北欧の手工芸&雑貨 ハントヴェルク
    …白樺の樹皮のかご、木のバターナイフなど
   :ベッカライ・ブロートツァイト
    …ドイツパンなど
   :みたらい農園 筑波山麓こだわり卵
    …放し飼い有精卵、野菜
   :マルソー農園
    …減農薬野菜(スイカ、カボチャ)など
   :一反百姓 じねん堂 
    …雑穀・大豆・梅の加工品
   :雑草屋 自然農野菜
    …自然農栽培の野菜、ハーブティー、手作り石鹸
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2008年04月27日

共同作戦

弥生二十二日 晴れ

 今年の夏ごろから野菜売り始めたいなあなどという淡い夢を後頭部の奥の方にしっかと抱いて、新たに農地をお借りすることにした。広い、、、広いよ。これは。どれくらい作付けすればどれくらい採れるのか、昨年の倍以上の面積(今あるのを含めれば三倍程になるだろうか)を相手にした途端、なんだか良くわからなくなってくる。あいもかわらずのインチキ百姓ぶりで情けない。

 自然農野菜販売計画に共同戦線をはることにしたyさんと共に立った畑は、これまで雑草退治の目的で年に数回トラクターをかけられて、いわゆる「耕起」されてしまっている畑である。物理的に土をほぐされて、体感的にはフカフカの土。そうした土は動かしやすいので、溝を掘って作付け箇所を盛り上げる「畝作り」には、随分と作業はしやすい畑である。さて、では、畝作りだ。

 小生の心の中に決めている自然農の一つの定義に、「機械を使わない」がある。自然の恵みの中で、自らの力で処せる範囲のエネルギーで、野菜を育てることができるのが自然農であるから。お題目はそう。で、現実。

共同戦線の第一目標、夏の販売に間に合うように野菜を育てること。
共同戦線の現在状況、冬の間に畝作りは準備できず、今まさに作付けシーズンが盛りを迎えていること。
共同戦線の行動選択、今すぐに作付け開始できるように、畝作りのみにおいて小型のトラクターで溝を掘る。

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 かくして二人は友人から家庭用最小タイプの耕運機をお借りし、家庭用では無謀とも言える広さの畑をまる一日かかって畝を作り上げることとなった。これ、鍬でやったらいったい何日かかるんだろう。化石燃料と機械テクノロジーには、真に畏敬の念を憶えずにはいられない。自分の手で耕運機の類いを動かしたのは実に5年ぶり。ガソリンの来し方行く末、機械の来し方行く末を考えずに便利さだけを考えたら、そらあ便利ですわいな。うむうむ。

 どうでもいいことかもしれないが、耕耘機をかけたのはあくまでも溝の箇所のみで、畝の内側70%は少なくとも我々は耕してはおりませんのであしからず。
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2008年04月03日

これこれ!

如月二十七日 晴れ

 午前中、ついでがあって昨年までの畑に顔を出してみた。有機農で使っていた畑を借りてその後二年、自然農を費やした畑。作物の多くは秋から冬にかけて移植したが、葉物野菜などは移せずに残したままにしてきた。地主さんがトラクターをかけるかどうするかはもう小生の知るところではないが、たまたま寄ったこの日はまだ、雑草に覆われた畑が残っていた。
 今年から移った玉取地区の畑は、前年に耕起してある所や芝に占拠された所、セイタカとススキが繁茂した所でありこの春を迎えてもまだまだ雑草の勢いがない。作物の隣にむき出しの土が現れている畝や宿根性の雑草がひしめく畑がやはりどこか物足りない。そんな毎日の作業を思い出しながら踏み入れた吉瀬の畑は、思わずため息が出るように、やわらかであたたかな春の草に包まれていた。

 取りわすれたネギといい、しぶとく根付く小松菜といい、まるで隣の草と話でもしているかように仲良く共存している。スズメノエンドウやオオイヌノフグリが株元をわさわさと包み、高くなってきた午後の陽射しの乾燥から優雅に守っている。そう、これなんだよ、これ。改めて、自然農の畑のパワーを思い出して、日々の気力を充填してみた。今年とは言わずとも、来年、再来年には、こんな春を迎えたい。耕さず、草を敵とせず、命の間に作物が育つように。やるぜーい。
 


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こいつら、めちゃめちゃ気持ちよさそうに見えませんか?
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2008年04月01日

いよいよ世界へ

如月二十五日  暴風

耕さず、虫や草を敵とせず、肥料も農薬も用いない、持続可能な農。

自然農の基本的な思想である、環境にも人間にも無理をせずに自然の理の範囲の中で食物生産を行うという姿勢が世界にいよいよ認められ、FAO(国連食料農業機関)やWFP(国連世界食料計画)の基本指針に、「自然農」の世界的普及が盛り込まれることになりました。

気候変動と人口増加などの複数的要因が絡み合う、食糧危機や耕作地減少への対策として従来の遺伝子組み換え作物や大規模生産体制を大幅に修正し、食糧生産を工業的視点ではなく持続可能性の視点を根本に置いた結果、日本を中心にムーブメントが根付き始めている「自然農」の手法や思想を世界機関の最前列に掲げることが決定されたのです。

発端である日本でさえ、普及度においてまだまだ萌芽期とも言える状況の中で、世界機関の方針に「自然農」が取り入れられたのは非常に意義があり、改めてその普遍的なメッセージがこれからの世界にとって必要であるということが認められた形と言えるでしょう。

具体的な内容は後日正式な発表がされるそうですが、日本での「自然農」やオーストラリアを中心に広がりを見せる「パーマカルチャー」など、関連性のある取り組みを総合的に研究した上で、地域性や文化慣習、各地の環境に応じたノウハウを積み重ねていくことが今後の課題とされ、特に、既に数十年の取り組みが継続されている日本各地での自然農の学びの場への協力要請が検討されています。

3年目のつくし農園がどこまでできるかわからないが、少しでもこうした動きに協力できたらと願う。やる気出てきたー!


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畑の小松菜が、なんとも嬉しそう。


FAO(国連食料農業機関)
・・・世界の人々の栄養と生活水準の向上、農業生産性の向上、農村に生活する人々の生活条件の改善を目的とした国連専門機関

WFP(国連世界食料計画)
・・・世界の人々の7人に1人を苦しめている飢餓の撲滅を任務とし、最前線で活動する国連機関



さらに詳細はこちら
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2008年02月22日

勢い

睦月十六日 晴れ

 陽気が、作業を推し進めてくれるような一日。農園の片隅に果物の苗木をいくつか植樹し、十数年(?)放置されて5〜6mに達するまで延びた畑北側の桑の木を剪定し(農園の上空に被さっていたために切ることにしました)、その後はひたすらに畝立てを。今日は頑張って、長さにして50m近くの溝を掘り上げた。

 畑の準備を進めながら、我が家の準備も進めていく。作業をした客が泊まれるようにと、寝具・家具をもろもろに募集してみている。布団・座布団・長テーブル、などなど。どこかに落ちてたら、拾いそうな勢いの今日この頃。イカンイカン。



つくし農園Blogにて、もろもろを鋭意募集中。
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2008年02月02日

転げながら

師走二十六日 晴れ

旧暦も、師走が押し迫ってきた。当方は走るどころか転げまわっている。先月末に家屋の引越を済ませ、さて新居。部屋数が増えたのはいいのだが荷物がてんで片付かない。さらにはいただきモノやら買い漁りモノやら落札モノやらまで日を追うごとに増加する。嬉しい悲鳴ではあるが、ひとつ間違えれば「ゴミ屋敷」になりかねない状態だ。

季節はといえば、つくばは立春を前に寒さが際立ってきた。来週末に控える新天地でのつくし農園スタートを前に、農具の引越しも済ませ、いよいよの気持ちとはうらはらに寒さで体は萎縮するばかり。家の片付けと田畑の準備をどっちを優先させるか迷うばかりでちっとも前に進まない。いや、コタツから足が出ないだけか。

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新しい土地は、畑から筑波山が望める。筑波颪(つくばおろし)に背中を丸めながらも、畑に立てば既に新しい命は雌伏している。そろそろ、鍬でも振りはじめるか。

その前に、明日は吉瀬の畑に残してきた、里芋、キクイモ、もろもろの救出だ。
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2007年12月21日

リニューアル

霜月十二日 晴れ

 今日もよく冷えます。ブルブル。

 2006年の春からスタートさせた「つくし農園」を、来春リニューアルさせることになった。現在2年目を迎えた「吉瀬」の田畑を卒業して、来春2月から新たに「玉取」地区へ引越しする。新しい農地、住居、新展開の方針も決まり、いよいよ自然農生活6年目を新たな気持ちで始めることになった。

 豊富は山盛り、不安は半盛り、やる気は十二分。毎年毎年それぞれに勝負の年ではあるが、干支がひと回りして子(ねずみ)から始まる来年、丹田にどっかり気を据えて迎えたい。

 ご迷惑、ご協力、ご理解、ほうぼうさまざまにご負担いただくことになりますが、今後ともどうぞ宜しくお願いします。



つくし農園 2008年度 プレーヤー募集
 ・・・つくば"自然農"スタイルへ参加ご希望の方は、こちらからお申し込み下さい。
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2007年10月12日

つながり

長月二日 晴れのち曇り

 気持ちよく晴れ上がった午前中、久しぶりに鍬を持って畝立て作業をしながら玉葱、ニンニクらを植えた。冬へ、来年へ向けての植え付けであり、少し遅くなった作業を誰にか知らず詫びながら、陽射しに少し汗ばみつつ終わらせた。

 午後、友人の訪問。つくばに住み、つくばを愛し、これからのつくばを共に考える友人。自分の足場は狭いものかもしれないが、「できること」と「やりたいこと」を少しずつ広げていくことで、少しでも面白くて活力のある将来が創れるのだとしたらと思う。

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 先日紹介した「everblue」が発行され、手元に誌が届いた。表紙、目次にも自然農の風景が使われて、とても嬉しい冊子をいただいた。特集「農の現場から見る安心な食べ物」の中で扱ってもらい、あの「永田農法」や、友人の勤める安全食品の宅配会社「Oisix」などの記事とご一緒に。他の記事も驚くほど充実していて、これが無料でいいのか?と目を疑いたくなるほど。最近とんと読んでいない某エコ雑誌なんかより、かなりオススメです。

 WEBマガジン(ネットで雑誌全部が読める!)も絶賛公開中。 配布場所が近くにない方はこちらからチェック♪


 つながり、ひろがり、これから。少しずつ前に進みだしていけるか。
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2007年08月19日

かぶりつき

文月七日 晴れのち晩雨

 何の因果か旧暦七夕の今日、これまでのアホのような酷暑の晴天を遮り、ほつほつほつと雨が落ちる夜。あまりの渇きの大地を憂いた乙姫が、一年に一度の再会をおあずけしてまで雨雲を届けてくれたのかと思うと、本当にありがたみのある癒しの雨を喜ぶ。


 お盆を過ぎた週末。昼間の晴天はやはり農作業には厳しいもので、野菜売り場に居残って昼飯と昼ビールを飲みながら横目で店番をしてみた。売れないながらもちらり、ほらりと気がつくと消えていく野菜は微笑ましいものの、できればもっと買われて欲しいもの。ピクニックさんで食事を楽しむカップルや家族は気にかけてくれるものの、知名度の低い「自然農の野菜」はなかなか手には運ばれず。

 手持ち無沙汰となり、少し傷のあるトウモロコシをパクつきながらしばし。顔見知りの方がそれって生で食べられるんですか?と聞いてきた。取れたては生が最高なんですよと話していると、隣のテーブルの家族へ連鎖反応し、さっき食べてましたよね、と話題へ。気づけば小さなモロコシ2本、200円、お買い上げいただいておりました。ランチを食べた後なのに、皮を剥いたトウモロコシにかぶりついて、甘いね♪と微笑む女の子を見ていると、なんだか数日の暑さが報われたような気がした。


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 プリミティブな感動に出会えた、七夕の午後のひととき。
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