前々日の旧暦長月の十七日は、新穀を天照大神に奉る神嘗祭(かんなめさい)であった。伊勢神宮では、新暦の10月17日に行われているので、神のおはしますのはもはや新暦の日取りなのかもしれないが、季節と、月の暦と、昔ながらの数えでいえば本来はこの日に祝われていた。その年に採れた新米を我々が食す前に新穂を天照大神と豊受大神(とようけのおおかみ)に捧げ嘗めていただくというもの。
とはいえカレンダーを見忘れていると、この感覚もすっかりなくしてしまい、つくいちの大忙しに果てて夜も過ぎる頃に思い出したので大したことを言えた義理ではない。神嘗祭へは心で奉納して、新嘗祭(旧暦では霜月第ニの卯の日、新暦では今年は12月29日)を待って新米を楽しみたいと思う。

稲刈りを、スズメに背中を押されて、一種類、一種類と色づく穂先に応じて進めていく。刈るたびに、一株一株、重みを確かめながら。初春から、均して、播いて、選んで、植えて、育てて、待って、刈って、ようやく。まだまだ、干して、扱(こ)いて、摺って、炊いて、食べるまで。もうひと暦、秋を深めて新米を待つ。
※神嘗祭について
・・・『和のこころ』 日本の年中行事 より
季節、テーマごとに和の営みがまとめられているBlog。
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※新嘗祭について
・・・おこよみ焼き より
従来から、旧暦や宮中行事などについての調べる際によく利用させていただいている。
なんだかものすごく、旧来の事柄についての引き込まれるような情報の宝庫。

